台風後の破壊された自然を見ていると、普段気ずかない事が多くあります。中でも、植物たちの復活へ向けての回復力には驚かされ、動物たちの自然を知り尽くしているかのような生きる知恵に感心をさせられます。
植物たちは、枝がおれようと、葉っぱがとばされようと、根っこが掘り起こされていようが、3~4日もすると目を出し花をつけ、20日もすれば青々と、更に1ヶ月も経てばかなり元に戻してします。まるで何事もなかったかのように見えてきます。話しかけようものなら叱られそうでな雰囲気で、「何を悩んでいるの、おかしな人だね」とでも言われそうです。
離し飼いの鳥や動物たちは総て無事で、いつもと変わらず鳴いています。風速55メートルの強風の中で、どのようにして生き延びたのか不思議な気がします。彼らの生活の知恵には感心させられます。
自然の中では彼らには勝てないと思うと不思議なもので、彼らの目は「ボス、大丈夫」と語りかけ、「しっかりして下さい」と心配しているように見えてきます。
地球上には、いろいろな生き物がおり、どの生き物も自然界を知り尽くし、自然と共に生きています。同じ生き物であるはずの人間だけが、物へ物へと幸せを求めているようです。その結果、生きる事の本質を見失っているのではないだろうか。