フルーツワールドの広い駐車場は長年の激しい南国の雨に叩かれ、上部の良い土壌は全て流されてしまい残った土は、岩盤のように固まり石ころが転がっています。園内は自然を大切に自然を上手く利用していく事に重点を置き、コンクリートのような人工的な物は出来るだけ使用しないよう心がけてまいりましたが、度重なる大型台風の襲来により建物の崩壊が相次ぎ、ついに、建物はコンクリートに建て替えてしまいました。
駐車場は自然を残したいためコンクリート舗装しようとは思っておりませんでしたが、車椅子の方達が増えてまいりますと、トイレへ行くのに舗装していない駐車場を通って行かなくてはならず、石ころが転がっていてスムーズに通れません。駐車場の地形は緩やかに傾斜しており、車椅子が通る必要な所だけを舗装すると雨水の流れが変わり、他に被害を受ける場所が出て来ますので一部舗装はできず全面舗装をしなくてはいけません。
駐車場の完全舗装は昨年度の大きな計画目標の一つでした。ハワイで治療を受けている間も気になっておりましたが、病院から年末年始の休みの許可が出たこともあり、一時グアムへ帰ったのを機会に一気に完成し、車椅子の人達を安心してお迎えすることが出来るようになりました。お正月の活け花や門松も一段と際立ち良い年を迎える事ができました。 一ヶ月が過ぎた今でも今年に持ち越さなくて良かったと言う満足感があります。それだけ駐車場の舗装は課題であり、これから車椅子の方達がスムーズに園内何処へでも行って頂けると思うと安心し、長年の心のつかえが解消しました。
ガンの治療期間中に静養をしないで仕事をしたりすることは、ご心配をお掛けしている人達を裏切るような行為でありますが、何故か、駐車場の舗装プロジェクトを終えただけで非常な心の安らぎと満足感があります。健康が第一、仕事も忘れ何も心配しなく治療に専念しなくてはいけないことも分かりますし、心配やストレスがガンの大きな原因であることも分かります。
ただ、そう簡単に心配事も割り切れるものではない性分であり、問題を解決するまで気になります。「病は気から」といってもストレスも心配事もなくては病気になってしまう。治療に専念するということは、先ず、心配事を片付けることが先決ではないだろうかと、自分勝手な屁理屈をこねています。頑固者として誰にも相手にされなくなってしまわないことを願いながら・・・。